NPO活動
NPO団体や企業、県民の方などが協働した活動情報を掲載しています。
ミネラルの王様・マグネシウム
クラブのスポーツ選手に勉強会をしました。
ミネラルの王様・マグネシウム
ミネラルというと、カルシウムや鉄分が良く知られていますが、これ以外にも身体には約13種類のミネラルが必要です、マグネシウムや亜鉛、セレンなどです。これらのミネラルは身体の中で作る事が出来ないため、普段の食事から補給しなくてはなりません。このため必須ミネラルと呼ばれています。
この中でもマグネシウムは1日の必要量が約300mgと多く生体内で300種類以上の酵素反応に関係しています。不足すると疲れやすくなったり、何となく身体がだるいなどの症状も身体の中で生化学反応が円滑に進まないことによると考えられます。
このように関連する酵素の多さからも、身体の機能を維持するために大切な必須ミネラルであることがわかります。
マグネシウムを食品から摂ることは難しい
マグネシウムを多く含む食品としては、まず海藻類があります。昆布・ひじき・のり、また種実類のごま・アーモンド・落花生などに含まれていますが、それらの食品を毎日たくさん食べることは出来ません。
更に、現代では精製加工された食品が氾濫しており加工の過程でマグネシウムをはじめ他のミネラルが減少し十分量のマグネシウムを食品から摂取する事は難しくなっています。
また、私たちの食生活が肉や乳製品が多い欧米型の食事になり現代では不足しがちな栄養素なのです。
マグネシウムの働きと必要性
マグネシウムには、筋肉の動きを調整したり、神経の興奮を鎮めたり、骨の形成を助ける働きがあります。また、動脈硬化を予防・治療するという点から見た場合最も重要なミネラルといえるでしょう、このミネラルがたくさん含まれる硬水を飲んでいる地域には脳卒中や心臓病が少ないという研究データーがあります。
最近ではマグネシウムと高血圧の関係・糖質代謝の関係が指摘され循環器系病気の領域にもマグネシウム時代がやってきました。このように生体エネルギーに関わる大切なミネラルこそがマグネシウムなのです。
マグネシウム、不足していませんか?
マグネシウムが欠乏するのに伴って「カルシウム代謝」が乱れ、細胞内に水を吸い込み膨れた状態(細胞浮腫)になりこれが疲れやだるさとして感じたり、顔や手足のむくみとして現れます。また、マグネシウム不足で最も恐いのは身体の中で生化学反応が円滑に進まない事で、カルシウムが血管や内臓等の軟組織に沈着し続け血管が痙攣性の収縮を起こし血液の流れがストップする症状が起きます。心臓付近の場合は「心筋梗塞」、脳で起これば「脳梗塞」になるのです。これは、動脈硬化の進んでいない若者にも起こり運動中や過労による突然死には、このマグネシウム不足が関係していると言われています。
また最近カルシウムの摂り過ぎが身体からマグネシウムを失わせ、マグネシウム不足になる事が判ってきました。海水と人体のミネラル成分が非常に似通っているという先生のデーターがあります。私達は元々海から生まれた生物であり海のものを適正に摂取する事が望ましいでしょう。
マグネシウムとカルシウムの関係
ミネラル類は互いに協力しあったり、逆に拮抗して働くことで身体機能の維持や調整をします。マグネシウムは特にカルシウムと密接な関わりを持っています。
この2つのミネラルは互いに作用しあって、神経や筋肉に影響を与えています。筋肉の収縮は筋肉細胞の中にカルシウムが入ることによっておこります。マグネシウムはその筋肉細胞に入るカルシウム量の調整を行いますマグネシウムが不足してカルシウムの調節がうまくいかないと筋肉の収縮がスムーズにいかず、痙攣やふるえなどの原因になります。
血管壁にある筋肉で痙攣が起きると狭心症や心筋梗塞になります。カルシウム摂取が多くてもマグネシウム摂取量が少ないアメリカなどでは心筋梗塞などの虚血性心疾患が非常に多い事がわかっています。またこの2つのミネラルは骨を形成するうえでも大切な栄養素でありマグネシウムは骨を正常に代謝させる働きがあり、これが不足すると骨を正常な状態で作る事が出来ず、骨がもろくなってしまいます。骨粗しょう症の予防にはマグネシウムの摂取が欠かせません。
マグネシウムとカルシウムの摂取バランス
マグネシウムはカルシウムと関係の深いミネラルでこの両ミネラルを一定の比率で摂取する事が大切です。
理想的な比率はカルシウム2に対しマグネシウム1です。この根拠の一つは、1日の必要量がカルシウムで600mg マグネシウムは300mg、この比率が2:1なのです。また疫学的研究から、乳製品の摂取量が多い米国や北欧ではカルシウムとマグネシウムの摂取比率が3:1から4:1と高くこれらの地域では心臓疾患による死亡率が高いことが報告されています。
大人になったら、マグネシウム中心の食生活を
身体が大きくなる成長期にはカルシウム摂取が重要で、12~14歳男性は1日900mgのカルシウムが必要です。 30~49歳男性は600mgです。
一方マグネシウムは成長期で240mg、30~49歳で320mgと増加しています。マグネシウムは成長期よりも働き盛りの世代に必要量の増加するミネラルです。
この青年期以後の必要量の増加は種々のストレスによって身体から失われやすいマグネシウムの性質と関係があると思われます。
硬水から補給出来るマグネシウム
日本の水は軟水と呼ばれ、カルシウムやマグネシウムの少ない水ですが、ヨーロッパの水は地域によって含有量に差はありますが、マグネシウムやカルシウムが多く含まれており硬水と呼ばれています。研究調査によると、マグネシウム含有量の多い硬水地域に暮らす人々ほど、心臓疾患による死亡率が低いというデーターが出ております。
マグネシウムはダイエットにも効果的
ダイエット中に便秘は最大の敵とよくいわれていますが実は、富山県の水が便秘に効果的である事がメディアで取り上げられました。それは、マグネシウムがその地域の水に豊富に含まれているからだそうです。
マグネシウムは、体内の酵素の働きに欠かせない酵素補助因子の役割を担い、大腸内での水分調整を助けお通じを促す働きがあるのです。
ダイエットをすると骨からカルシウムが減少し、骨がもろくなりがちです。そこでカルシウムを多く摂取してその減少を補う方法をとりますが、骨の形成にはマグネシウムも大切な栄養素です。カルシウムとマグネシウムの摂取バランスを2:1の割合で摂りながら、無理のないダイエットを実行しましょう。
マグネシウム不足にならない為には
食品内容が偏りがちな現代では、普段の食生活から自然に必要量を摂取するのは難しいことですが、まず食生活を改め出来る限り、精製加工されていない自然に近い食品を意識し、含有量の多いひじきなどの海藻類、また胡麻などの種実類を毎日の食生活に取り入れて下さい。
次に、ストレスを溜めない事も重要です。過労、睡眠不足は身体からマグネシウムを排泄させてしまいます。ストレス解消をアルコールに頼らないようにして下さい。また激しいスポーツで汗をかいた時、疲れた時はいつも以上にマグネシウムの補給に努めて下さい。汗や尿からマグネシウムが失われ、身体がマグネシウム不足になっています。
それでも十分にマグネシウムが補給出来ない場合は、健康食品・バランス食品・硬水などを上手に活用する事も一つの方法です。ミネラルの中でも老化によって減少するものと増加するものがあるが、マグネシウムは減少するタイプです。いつまでも健康で若くある為に常にマグネシウムの補給を心掛けましょう。
マグネシウムの効能
1.便秘を解消
2.血管を広げ血流安定で血液がサラサラに
3.カルシウムの働きを調整し心疾患・骨粗しょう症の予防に
4.神経を鎮静化して集中力を増加させる
5.利尿作用があり、尿路結石の予防になる
6.糖尿病の人のインスリン分泌を改善させる
7.糖質・脂質・たんぱく質の代謝向上で肥満解消
8.血小板の凝集を抑制し片頭痛の発作を予防する
9.朝1番のミネラル硬水は、むくみ解消に効果的
10.悪玉コレステロールと中性脂肪を低下させ、善玉コレステロールを増加させる
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