協働事例
NPOと企業や行政などの協働事例を掲載しています
NPOの知見を企業の変革と成長に活用
現状と地域課題
産後のママは赤ちゃんのお世話や心配ごとがいっぱいのため心身ともにリラックスできるケア「産後ケア」が求められています。核家族化や新型コロナウイルス感染症予防のため、悩みを相談できる相手、機会も限られています。多くの自治体で産後ケア事業が提供されているものの、その利用条件にあわず、支援を受けられない母親がいるのも現状です。
地域課題解決の取組・成果
温泉施設を活用し、母親たちがゆっくり食事や入浴できる場づくりを、助産師、看護師、理学療法士といった国家資格を持つメンバーで構成する任意団体「ままの輪」と別府湾を一望できる温泉施設「いちのいで会館」を運営する有限会社「いち乃いで」が協働し、「別府温泉で産後ケア」事業を実施しました。
この事業では大分県在住の生後1年未満の赤ちゃんの母親と父親を対象に、問診や悩み相談、赤ちゃんの預かり、入浴、昼食などを提供しました。「いちのいで会館」の温泉と食事施設をフル活用し、母親たちがリラックスできる環境を整備し、事業開始10か月で48回実施し、約150名の母親たちが参加しました。
協働による効果
温泉でのリフレッシュや食事を共にする他の母親たちとの交流が孤立感の解消につながり、多くの母親が育児の負担軽減や精神的な支えを得ることができました。専門家の知見と企業の資源を掛け合わせ、母親たちに安心できる空間を提供する、観光地ならでは取り組みです。
協働相手の情報
- 住所
- 大分県別府市上原町14-2
- 協働相手名
- 有限会社いち乃いで
- コメント
- 温泉付き産後ケアというのは「別府」ならではの事業であり、その先駆けとして今回NPOの方と協働できたことは、当会館にとっても大切な資源を有効に使わせて頂くよいチャンスだったと考えています。今後は当会館以外の施設でも子育て世帯の応援ができるような「温泉地別府」であることを切に願っております。