協働事例
NPOと企業や行政などの協働事例を掲載しています
スポーツを通じたインクルージョンの実現へ
現状と地域課題
知的障がいのある人たちは、学生の時と比べ、一般社会でのスポーツ参加の機会が限られています。スポーツ参加で得られるものは、生きがいや健康だけではありません。競技を通じた人との交流の中で社会性や責任感を育み、心と体の成長を目指すことができます。また、ボランティアなどのスポーツ参加の場に立ち会う人たちも、知的障がいのある人たちから多くの学びを得ることができます。
障がいのある人もない人も互いに尊重し合い、自分らしく生きられる「インクルージョン」の実現をめざし、スポーツの場を提供する活動が必要です。
地域課題解決の取組・成果
現在、大分市・別府市・佐伯市の11会場でオリンピック競技種目に準じた10種目のスポーツプログラムを行っています。参加している人たちを「アスリート」と呼ぶことでスポーツへの意識を高めながら、アスリートのレベルに合わせた指導やルールを工夫して組み立てています。運動の場だけではなく、地区競技会の開催や、九州ブロック大会、全国大会、世界大会へ選手団を派遣するなど、練習成果を発表する場も提供しています。これらの取組により、アスリート同士の交流に加え、アスリートを応援する家族同士の横の繋がりもできています。
年に1回開催している「チャリティーバザー」も欠かせない取組です。直近2年間はコロナ禍により中止を余儀なくされましたが、これまでの開催回数は24回にのぼります。支援者から寄せられた日用品の売り上げを道具の購入や大会への派遣などの活動資金に充てるとともに、NPO活動をPRする重要な場となっています。
協働による効果
トヨタカローラ大分株式会社やJAIFAソニー大分より、スポーツプログラムやイベント開催時に社員ボランティアの協力をいただいています。トヨタカローラ大分では、令和2年からボランティア事務局が開設され、社員ボランティア募集をスムーズに行える体制ができました。また、シミュレーションゴルフ練習場FUNGOL24大分店からは、無償で会場の提供を受けています。
ボランティア人員が増えることにより、慢性的に不足しているコーチの負担が軽減され、スポーツプログラムの頻度を上げることが可能になります。何よりも、プログラムやイベントが盛り上がることにより、アスリートのモチベーションの向上につながっています。
(取材日R3.10)
協働相手の情報
- 住所
- 大分県大分市大字大分4678番地の2
- 協働相手名
- トヨタカローラ大分株式会社
- コメント
- 地域共生社会には、互いに助け合える環境作りが必要です。スペシャルオリンピックス日本・大分へのボランティアを通じ、私達が少しでもお役に立てれば喜ばしく思いますし、私達1人ひとりも豊かな人生を歩めていけるものと確信しています。